中国の郵便局で実質的経営を担う中国郵政集団公司によると、2013年度の第三四半期(約9か月間)に約60億個以上の荷物が配送された。これは対前年同期比61.2%増で、配送荷物の約半分はオンライン販売によるものだ。
中国の宅配事業は米国におけるUPSやFedEx又は日本のヤマト運輸のような、圧倒的な力を持つ宅配企業が存在せず、外資及び中国企業が群雄割拠している状態であるが、Eコマースの成長により、市場は急激に拡大している。2013年の最初の9ヵ月間で、61億8,000万個の荷物が配達され、対前年比34.9%増のU$163億3,000万ドル(996億元)の売上が計上された。
中国郵政集団公司の発表によると、過去3年間において、中国の宅配市場は年間で50%も急伸している。この数値には中国資本の公的企業及び民間企業と外国資本の配送サービス企業の全配達個数が含まれている。現在、中国では約1,000社の宅配企業があり、内50%の企業は中国全土に事業展開している。
2013年の1月から9月までに配達された61億8,000万個の荷物のうち、1億8,000万個は中国国外に配送されたもので、前年同期比で45.9%増であった。China Express Consultant社によると、国際配送される荷物の70%は海外の宅配事業者によるもので、米国のUPS、FedEX、オランダのTNT Express、ドイツのDHL International Gmbhなどが主要プレーヤーだ。中国資本の企業としてはSF ExpressやYTO Express (Logistics)があげられる。
中国では大手小売業者が自前の施設をもち、宅配サービスを行っている会社もあり、Jingdong Mall(アジア第3位)、Amazon China(アジア第4位)、Suning(アジア第5位)がその代表的な企業として知られている。
なお、FedExとUPSは中国国内での配送ライセンスを2012年5月に取得したが、事業運営はいくつかの大都市に制限されている。
中国国内での平均的な配送料は重量1ポンドあたり、約U$2-3で、配送に必要な期間は平均2-3日である。
記事執筆:株式会社ユーディアール 小椋貴央
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Floretta Levens (土曜日, 04 2月 2017 01:52)
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