ドイツのメトログループ(Mtero AG)が、同社の子会社であるMetro Russiaの現金問屋事業部門をイギリスのロンドン証券取引場所に上場すると発表した。上場は株式市況の状態をみたうえで、2014年の前半に実行する見込みだ。
メトログループは世界で有数の巨大小売業グループで、世界23ヶ国に事業展開し、ロシアには2001年に市場参入し、モスクワに本部を置いている。
同社の現金問屋事業部門(Cash-and Carry Business)はウォールマート、カルフール、テスコ等のB2C(一般消費者向け)事業と異なり、大量購入を前提とする企業向けの卸問屋ビジネスを指す。メトロはこの事業分野におけるロシア市場の潜在成長力に将来性があると考えており、事業拡大資金の獲得のため今回のIPOを実行することにした。
現在、メトロロシアは全土に70店舗を構えており、店舗数で見ると、ドイツ、フランスに次いで3番目に大きな市場になっている。
記事執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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