マクドナルドは、同社が欧州で展開するチェーン店の2013年度第4四半期(10-12月)の売上が対前年同期比で1%上昇したことを公表した。この業績は2012年度の同時期の業績(0.2%増)からわずかながら改善したこと意味する。
改善の要因はマックカフエ(MacCafe)にみられるような新メニューのキャンペーンなどが功を奏し、英国、ロシア及びフランスでの売上が好調だったことが欧州全体の業績に寄与したためだ。
さらに成長を加速させるために、マクドナルドは引き続き自社商品の価値を強調し、プレミアム商品や朝限定メニューのような時間限定サービスを投入する。英国においては、2013年度におこなった子供向けのHappy Mealセットのおまけに、従来のおもちゃから本の割引クーポンに変更するキャンペーンを引き続き実施し、英国マクドナルドの創業40周年記念イベントを開催するなどいくつかの戦略を展開する計画だ。
マクドナルドのCEO、ジル・マクドナルド(Jill McDonald)氏によると、大手冷凍食品メーカーのフィンダス(Findus)が引き起こしや食品偽装問題(ビーフラザニアに馬肉を使用)や夏の異常な暑さなどにより強い影響をうけた。特に英国では馬肉を食べるのがタブーなため食品関連業界に与えた影響は大きかった。
英国のGDPは2013年第一四半期の0.6%から第四四半期には1.4%にもちなおしてはいるものの、本格的な消費回復にはいたっていな。
マクドナルド英国は英国経済の状況をふまえ、今後も引き続き商品構成の多様化を図り、より付加価値のある商品やサービスを提供すると述べている。
記事執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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