グーグル(Google)社は、同社が実験的に行っている、即日配送サービス、グーグル・ショッピング・エクスプレスをカリフォルニア州のサンタモニカ在住のグーグル社員向けに開始することを発表した。
グーグルのショッピング・エクスプレス・サービスは昨年の3月に、サンフランシスコで実験サービスが開始され、その後、配送エリアをサンノゼまで拡大した。
ショッピング・エクスプレスによって、同地域で商品をオンライン購入した消費者は、注文してから数時間以内で小売店から商品を受け取れる。
この実験により、グーグルはベイエリアの消費者から多くのことを学び、その学習経験をもとに、ロサンゼルスのサンタモニカでも社員限定のテスト配送サービスを開始することに決めた。
サンフランシスコでの実験には倉庫型量販手のコストコ(Costoco.com)、玩具のトイザラス(Toy "R" Us)、ディスカウント百貨店チェーンのターゲット(Target)、大手薬局チェーンのウォールグリーンズ(Walgreens)及び大手アウトドア用品販売業レイ(REI:Recreational Equipment Inc.)など大手の小売業者が参加したが、今回のロサンゼルスでの実験にはどの小売業者が参加するかは公表されていない。
グーグルは2012年12月に配送ロッカーサービス企業のBufferBoxを買収し、翌2013年2月にはオンライン小売り追跡サービスの米Channel Intelligenceを買収するなど、小売事業の構築に取り組んでおり、この一連の展開は同社のオンライン販売事業への強い意欲が現れている。またこの事業が本格化するとオンラインのみならず小売事業社を巻き込んだ厳しい競争が始まり、米国のみならずやがて日本の小売市場にも大きな影響を及ぼすことになるだろう。
記事執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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