ブラジルの調査会社の発表によると、最近のブラジルの消費者にはいくつかの特徴があり、それを把握したうえで商品販売やブランド構築をしていく必要がある。うち7つの重要項目を下記にまとめてみた。
1.ブラジルの消費者は自動車関連商品により多くのお金を使う
ブラジルの大手リサーチ会社のIbope Intelligenceの消費者調査によると、2013年度、ブラジル人は平均で、年間1,691リアルドル(U$724)を自動車関連商品(アクセサリーやアフターパーツ等)に使った。これは対前年比で6%増に相当する。
2.ブラジル人は月に4回、ショッピングセンターに行く
Ibope Intelligence社によると、ブラジルの男性は女性と同じ頻度でショッピングセンターに行き、ブラジルの若者は月に4回、ショッピングモールに行き、既婚のブラジル人は若干少なく月に3回モールを訪れる。
3.ブラジルで最も人気のあるSNSはWhats App
移動体通信会社のQualcom社が2013年8月に行った調査によると、最も人気のあるソーシャルネットワークサービスはWhats Appが第一位で、次いでWeChat、Facebookがブラジルで人気を集めている。前回の調査ではFacebookが1位だったが、今回は3位に後退した。
4. ブラジル人は水曜日に最も多く携帯でテレビを見る。
この調査結果はメディア分析を得意とするIbope Media Lab.の調査結果から判明したことだが、ブラジル人は1日60分、携帯でテレビ番組を視聴する。また携帯で最も多く見られているテレビ番組はサッカーゲームの放映だ。
5.ブラジル人は去年より多くクリスマスに買物をした
コンサルティング会社のデロイト社によると、2013年度において、ブラジル人の60%が2012年よりクリスマスギフトに多くのお金を使った。またブラジル人は各プレセントに対前年比で11%多い金額を費やした。54%以上のブラジル人消費者はクリスマスプレゼントを購入する前に、商品をリサーチしている。またデロイト社がブラジル人の消費動向の調査を開始してから初めてクレジットカードが主要支払方法になった。ブラジル人の80%以上が2014年のクリスマスギフトとして洋服を考えており、ついで同率で46%の消費者は靴又は化粧品を次に買いたいギフトに挙げている。
6.ブラジル人が最も好きな分野別企業は様々
ブラジル人の好きな分野別の企業は欧米や韓国などの外資系企業とブラジル企業などに分散している。分野別のNO.1企業は以下の通り:
食品:Nestle(スイス)
携帯電話:Apple(米国)
Eコマースストアー:Netshoes(ブラジルの大手オンラインスポーツ用品販売会社)
衛生用品と香水:O Boticario(ブラジルで最も愛されている化粧品ブランド)
有料テレビ放送:Sky (direcTV子会社)
携帯電話サービスプロバイダー:Vivo(ラテンアメリカ最大の携帯電話会社)
家電:Electrolux(スウェーデン)
電子機器:Samsung(韓国)
インターネットプロバイダー:UOL(ブラジルのサンパウロに1996年に設立された大手インターネット会社ウニヴェルソ・オンラインが、ポータルサイトUOLを運営している。)
7.ブラジル人の女性インターネットユーザーが最も関心があるのはヘアケア
ブラジルの調査会社、Sophia Mind社によると、ブラジルの女性インターネットユーザーがオンラインで最も検索するのはヘアケアの方法だそうだ。約58%の女性ネットユーザーがヘアケアについて検索し、57%がスキン及びボディケアについて調べ、52%がメイクアップ方法について調べている。
このような調査結果からみて、化粧品会社はコンテンツマーケティングにおいて、多くの女性が関心を持つヘアケア、ボディケアとメークアップ方法についてビデオレクチャーを掲載したり、ブログにチュートリアルになるような記事と写真をアップし、消費者に情報提供をすることが売上やブランド構築に役立つだろう。
またブログに関しては、Blogger、Tumbler、WordPressが最も人気のあるブログレンタルサービスになっており、ブログ情報を掲載するのであれば、これらのサービスを利用すれば、消費者へより多くアクセスできるだろう。
化粧品は、ブラジル人が最もオンラインで購入する商品分野の一つなので、WEBやブログ等を使ったマーケティング戦略は重要である。
記事執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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