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インドの消費者の覚醒と小売市場の拡大

多国籍食品加工会社によるインドへの直接投資は2013年4月-10月の半年間で、21億4,000万ドルに急伸し、その後も増加傾向を維持している。

 

インドの小売市場規模は4,900億ドルだが、2023年まで毎年6%成長し、2023年には8,650億ドルに達する見込みだ。

 

インドで開催された第7回食品フォーラム(Food and Grocery Forum)の公開資料によると、インドの小売市場における食料品の割合は巨大で、約60%を占めている。なかでも、加工食品分野の伸びは著しく高く、農産物が過去5年平均で3.9%増だったのに対し、加工食品は7.2%増だった。

 

インド国内の食品加工分野への投資額は対前年比21.66%と、急速に拡大しており、海外からの直接投資額も2001年-2012年の11年間で、11億7,000万ドルあり、2012年4月-2013年3月は4億1,000万ドルだった。

 

インドにおいて加工食品が伸びているのは、インドの消費者所得が増えて、食費にかける余裕が増えたことに加え、消費パターンも変化してきているからだ。

 

近年、インドではフューチャーグループのFood BazzarやHyper City等の大型スーパーチェーンが台頭し、町の商店より多少価格が高くても、より安全で品質の良い食品を求める消費者が増えている。

 

インドではニューデリーやムンバイのようなTier 1*(人口400万人超)と呼ばれる巨大都市からTier 2(人口100-400万人未満)及びTier 3(人口50-100万人未満)の地方都市へと新しい消費の波が伝播している。

 

この消費トレンドは毎日放送されている連続テレビドラマの影響が大きい。テレビで映し出される大都市の豊かなライフスタイルが、地方都市に住む人々の消費意欲を刺激し、皆が食の豊かさを求めるようになってきた。

 

注:インドの都市分類(インド商工会議所の定義)

 

Tier1都市(8都市)

  • 都市人口が400万人を超え、総所得が1,000億ルピー以上の都市

  • 代表的な都市は、デリー、ムンバイ、バンガロール、チェンナイ、コルカタ、ハイデラバード、アーメダバード、プネ

 

Tier2都市(約50都市)

  • 都市人口が100万人以上400万人未満の都市(Tier1以外の州都を含む)

  • 代表的な都市は、パトナ、ラクナウ、ジャイプール、アグラ 等

 

Tier3都市

  • 都市人口が50万人以上100万人未満の都市

 

Tier4都市

  • 都市人口が50万人未満の都市

 

ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央