今年の4月からeBay(以下イーベイ)の指紋認証システムを搭載するスマートホンを使えば、ペイパル決済サービスを利用してオンラインショッピングができるようになる。ただし、このサービスを利用できるのはサムソン電子の最新型携帯、Galaxy S5(ギャラクシー)を使わなくてはならない。
この携帯用はスペインのバルセロナで開催されているMobile World Congress(モバイルワールドコングレス)で発表された。
サムソンのギャラクシーS5にはFIDOアライアンスによって開発されたバイオ指紋認証技術ソフト、FIDO Readyが事前にダウンロードされている。
FIDOアライアンス( FIDOはFirst Identity Onlineの略)は、強力な認証機器間での相互運用性や、ユーザーが複数のユーザー名やパスワードを作る難しさに対応するべく、2012年7月にできた非営利組団体だ。
この経営陣にはペイパル、グーグル、マイクロソフト、ディスカバリーフィナンシャルサービス、レノボ等の大手企業幹部が名を連ねており、パスワードを基本としたログイン制度を無くすことを目指している。
FIDOアライアンスによると、ペイパルとサムソンの事業がFIDO技術を使う初の事例になる。
ギャラクシー5Sには指紋センサーが組み込まれており、ユーザーは自分の指紋を携帯に設定し、ペイパル払いのできる店舗やEコマース商店で決済する場合、支払承認ボタンにふれるだけでよい。一度設定した後、ユーザーは名前もパスワードも入力する必要はない。
個人の支払データはスマートホンに保存されない。ソフトウェアFIDO Readyは指紋認証し、センサーとペイパルをつなぐ役割を果たす。またペイパルも指紋データを保存しない。
ギャラクシー5Sは米国を含む26ヶ国で4月から発売される。
ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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