化粧品とマニュキア液のEコマース販売会社である、Julep Beauty Inc.(以下ジュレップ社)が3,000万ドルの新規資金調達をしたことを、今週発表した。同社はこの資金を対前年比で3倍の急成長(売上額は非公表)を遂げたEコマース事業の強化に投下する計画だ。
今回の資金調達には既存の株主である、Andreeseen Horowitz and Maveron社だけでなく、新たにAzure Capital、Madorona Venture GroupとAltimeter Capitalの3社が投資家に加わった。これにより、2012年から調達したベンチャー企業からの資金額は累計で5,600万ドルになった。
ジュレップ社はネットフォーラムやフェイスブックやツイッターなどのソーシャルネットワークなどで、顧客からの意見や評価を得て、自社商品の開発や販売に使っている。この方法は通常のマーケット手法を使う他の化粧品ブランドより10倍も速く新しいブランドを導入できるそうだ。
また同社は商品開発のプロセスにおいて、オンラインでのフォーカスグループインタビューや現実世界でのブレーンストーミング・セッションを使って顧客の意見や評価を取り入れている。
今回、株主に加わったMadorona Venture Groupの投資チーム責任者、Julie Sandler氏によると、ジュレップはSNS、モバイル及びウェブを使って、いかにターゲットである女性顧客とのつながりを深め、自社商品の購買に結び付けるか真剣に研究しており、そのよう取組が投資家に評価されている。
ジュレップは、2007年に元スターバックスの幹部であった、Jane Park氏によって設立されて以来、主にオンライン販売で事業を拡大してきたが、それ以外にもワシントン州に4つの美容院を所有し、セフォラやノードストロームなどの大型小売店やテレビショッピングのQVC社のような流通チャネルでも商品を販売している。
ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
コメントをお書きください