カナダ最大の食品スーパーマーケットのロブロウズを傘下に持つ、ディストリビューターのLoblows Companies Ltd.(以下ロブロウ)がオンラインでの注文受付を実験的に開始する。顧客はネットで食料品を注文し、最寄りの店舗で商品を受け取ることが出来る。
当面はトロント市内の3店舗のみでサービスを提供するが、成功すればカナダ全土のチェーン店(70店舗運営)でも展開する計画だ。
同社のサービスはアマゾン・カナダやウォールマートに対抗するためのもので、他2社のサービスとは異なり、生鮮食料品を扱っている。
アマゾン・カナダは2013年から食品のネット販売を開始したが、取扱商品は乾燥食品(15,000品目)と生花で、いまのところ生鮮食料品を取り扱う予定はない。
世界最大の小売業者、ウォールマートはインターネット販売で実績を上げており、2013年の第4四半期は対前年同期比で145%も売り上げを伸ばしているが、こちらも生鮮食料品は扱わない。
2013年度、カナダではウォールマート、ベストバイ、インディゴ・ブックスが当日注文を当日配達するサービスを開始したが、生鮮食料品を扱う企業はいまのところ他には存在しない。
ロブロウは今年の3月28日にカナダ最大のドラッグストア・チェーンであるショッパーズ・ドラッグマートを買収し、今後はドラッグストアの店舗も生鮮食料品の販売経路に利用する方針だ。
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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