Eコマースの巨人、Alibaba(アリババ)最大のライバルであるJD.com.Inc(以下JD).がNASDAQに上場を果たし、1株U$19で937万株を売却し17億8,000万ドルの初値をつけた。
アリババがイーベイのように巨大オンラインモールを運営し、自社で商品を売らないのに対し、JDはアマゾンのように自社で物販もするし、自社のサイトを他の小売業者に提供もする。
JDは自社でオンライン販売をする小売業者としては中国最大だ。同社はRichard Qiangdong Liu氏によって2004年に設立され、当初はコンピュター及び関連商品をオンラインで売る、小規模再販業者だったが、ここ10年間で急成長を遂げた。
JDの総販売額は2011年度が54億ドルで、2012年は対前年比124%増の120億ドルに拡大した。JDの売上の内、67%は自社の物販事業で稼ぎ出したもので、残りの33%は同社サイトを利用するテナントの売上だ。
だが、JDの売り上げ規模は、アリババが運営する、2つのオンライン・マーケットモール(TaobaoとTmall)の売上2,480億ドルと比較してはるかに小さい。
JDは海外でのビジネス拡大を計画しており、世界中から集客するために、Eコマースサイト、物流倉庫や支払システムの構築を検討している。
JDは今年、米国で2番目にIPOを果たしたEコマース小売業者だ。先週、北米のJumei International Holiday Limitedがニューヨーク証券取引所に上場し、約2億4,510万ドルの値をつけた。
アリババは次の数か月以内に米国でIPOを行なうことを公表しており、証券アナリストは上場時の資産総額を1,000億ドルと予想している。
ブログ執筆:小椋貴央
コメントをお書きください