カタールとアラブ首長国連邦(以下UAE)は今後開催される大イベント(2022年のFIFAワールドカップ等)にそなえ、ホテルを中心に観光関連施設の建築ブームに沸いている。
しかし、サウジアラビア、UAE、カタールの3ヶ国とも現時点ではホテル客室数が過剰気味で、実際の需要を大幅に上回り、だぶついてる。
サウジアラビアはハッジ(ヒジュラ暦12月におこなわれるラム世界におけるメッカへの巡礼)やウラム(小巡礼)により、毎年、世界中からのイスラム教徒観光客が増え、継続的な観光需要が見込める。同国では今後の需要増を当て込み2014年時点で17,135室のホテル客室が建設中だ。
その他の国では、UAEが16,627室、カタール5,633室、ヨルダン3,231室、エジプト2,966室というように、各国が続々とホテル客室数を増やしている。
プライス・ウォーターハウス・クーパー(Pricewater House Coopers)の調べによると、今後のホテル客室需要が増加傾向で推移し、客室供給量が以前より減少したとしても、中近東諸国のホテル客室数の過剰は解消されないと予測している。
ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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