高級品市場
英国の調査会社、ユーロモニターの調べによると、2013年のラテンアメリカの市場は世界の高級品市場を牽引した。ラテンアメリカの高級品市場の売上は対前年比22%成長した。
国別ではアルゼンチンが対前年比15%増、チリが14%増で、ブラジルが10%増だった。またメキシコは2008年から2013年の5年間で29%成長し、年率で5-6%成長を持続している。メキシコ市場は今後も堅調に伸びていくと予想され2018年度まで年率6-7%成長が可能だ。
大衆薬市場
英国の調査会社、TechNavioによると、ラテンアメリカの大衆薬市場は2013年から2018年の5年間でCAGR(年複利成長率)で14%もの成長が見込まれる。
ペット商品市場
利用できる2013年度のペット商品市場データはないが、ユーロモニターによると、2006年から2011年の5年間で、ペット商品市場は44%拡大した。また大手スーパーマーケットのPetcoとGiganteはメキシコとラテンアメリカ諸国でペットショップを50店舗新設し、計5,000万ドルを投資した。
国別のペット商品市場ではアルゼンチン市場が2003年から2013年の10年間で1.7倍に拡大した。チリ市場は2009年から2013年の4年間で37%拡大した。コロンビア市場は過去数年間で年平均13%増を記録した。ペルーのペット食品市場は2014年に25%の成長が見込まれている。
テレビ市場
現在ブラジルで開催されている、FIFAワールドカップの影響で、多くのラテンアメリカ諸国でテレビの売上が拡大している。
家電専門調査会社のGfKによると、アルゼンチン市場における2014年のテレビ販売額は対前年比20-25%増が見込まれる。ブラジル家電製品協会(The Brazilian Association of Electronic Products)の予測によると、2014年の第一四半期において、テレビは対前年同月比で50%の売上増を予測している。
コロンビアのLG Colombia社はコロンビアのテレビ販売は対前年比30%を見込んでいる。Sony Mexicoは2014年の50-59インチの大型テレビの売上を対前年比8%増と予測。Samsung Mexicoは2014年のメキシコ市場のテレビ販売額が対前年比30%増になるとの需要予測を立てている。
ペルーのテレビ市場は2013年が対前年比13%増、2014年が13-15%増で推移するだろう。チリの家電量販店によると、チリのテレビ市場は2014年はワールドカップ特需が寄与し、対前年比10%増が見込まれる。
玩具(オモチャ及びゲーム機器・ソフト)市場
ユーロモニター社によると、2012年度に、ラテンアメリカ諸国の玩具市場(伝統的なオモチャとゲーム機器及びソフト)は、初めて100億ドルを突破した。
同社は国別に今後の成長予測を立てているが、ブラジル市場はCAGR(年複利成長率)で7%成長が見込まれ、子供一人当たりの玩具購入額が2012年のU$81からU$125になると推計している。
またユーロモニター社は、メキシコの玩具市場規模が2017年までに3億ドルになると予測している。
ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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