中国の小売業者がAmazon.com.Inc.(以下アマゾン)を使って、急激にクロスボーダーでの通信販売を拡大している。またアマゾンは新たにカナダ市場と日本市場を中国企業に開放すると発表した。
今回の報道は上海の南に隣接する港町、寧波で開催された”2014年中国消費者ブランドEコマースサミット(the 2014 Chinese Consumer Brands E-Commerce Summit)”で、アマゾン・チャイナのYe Weilun氏の発言に基づくものだ。
これまでアマゾンは米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペインを開放してきたが、カナダと日本を合せ、今後、中国の小売業者は先進8ヶ国での通信販売が可能になる。
アマゾン・チャイナは"Open Store in the World(世界で店を開こう)"というプログラムを設け、2012年から中国国外のアマゾン・マーケット・プレースでの販売を開放したが、参加企業の数はうなぎのぼりに増えている。2013年には、1,000社以上の中国企業が同プログラムに参加し、海外市場での売上規模は対前年比64%増を記録した。
日本市場開放にあたり、アマゾンは中国の小売業者に日本語対応のカスタマーサービスとマーケティング・サービスを提供し、支援することになっている。
アマゾンは2004年に中国のオンライン書籍販売会社、Joyo.comを買収し、Amazon.China(アマゾン・チャイナ)とした。アマゾン・チャイナは2013年度に売上30億ドルを計上し、中国Eコマース企業の第4位にランクされている。
アマゾンは中国全土で計13か所の商品配送センターを所有し、50,000社以上の中国企業が登録し、32分野にまたがる2,000万以上の商品を同サイトで販売している。またアマゾン・チャイナは独自の配送サービスを展開し、中国133都市であれば当日又は翌日配送が可能になっている。
ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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