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マドリード市、スマートメーターで公害対策

 

 

スペインのマドリード市の駐車場には、今週大きな変化が起きた。一部の地域では、新規の駐車メーターを導入し、低公害車には割引料金を適用し、排ガス対策のなされていないガソリン車やディーゼル車には割増駐車料金を徴収できるようになった。

別のエリアでは、全てのパーキングメーターが撤去された。マドリード市当局は、新駐車メーターによる試みを混在メッセージングと呼んでいる。 マドリードの空気をきれいにするためにアップグレードされたスマートメーターを使うには、車を駐車する際にナンバープレート番号の入力が必要だ。

 

ネットワーク接続されたメーターは、国のデータベースに登録されている車両情報と照合し、排ガス対策のされていないガソリン車には、最大で20%多く駐車料金を徴収できる。

また、ハイブリッド車やその他の低公害車に対しては最大20%の割引が与えられる。ブルームバーグによると、マドリード市のAna Botella市長は 「低排出ガスの車両には補助金をだすが、公害を出す車両には罰金を課す」と述べている。

 

今回このような処置にいたったのにはマドリードが過去25年間にわたり苦しんできた公害問題がある。EUの環境庁によると、マドリードはEU加盟国の中でも大気汚染の最も高い都市の一つとであり、街には80万台の車が走り、内70%はディーゼル車だ。

 

そのため、過去2年間、マドリードの大気基準はEUの定めた公害基準値の5倍に達し、WHOが定めたよりゆるい環境基準でみても耐えられないレベルになっていた。

 

データベースに接続するスマートメータは2006年に、最初の4,000台が設置されたが、データと照合機能はこれまでうまく活用されていなかった。今回、更新された駐車メーターは駐車場があまりに混雑した時には駐車料金をあげることもできる。

 

 

 

ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央