ドイツは他のどの欧州諸国よりもアイスクリームが食べられており、2013年度の総売上額は27億ドル(約2,700億円)に達した。ちなみに日本のアイスクリーム市場は4,181億円(アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓の総計)になるが、一人当たりの年間消費量はドイツのほうが多い。
ドイツのアイスクリーム市場は55才以上の中高年の消費者が40%を占めており、この数値はドイツの高齢化が進むことによって、さらにシェアが増加すると予想されている。
反対に16才から下の層はドイツマーケットの15%を消費しているだけで、アイスクリームが子供の食べ物だという伝統的なイメージは完全に崩れている。
中高年のアイス消費量が多いのは、単にこの年齢層の人口が多いという理由だけでなく、実際に55才以上のドイツ人は他のどの年齢層よりもアイスクリームを食べる量が多いといいうことが判明している。
それゆえ、ドイツで売上を伸ばしたいアイスクリームメーカーは中高年層の嗜好にあったより洗練された商品を提供する必要がある。
食品専門の調査会社、キャンディーン社によると、ドイツの消費者はコクのあるネットリとした食感のアイスや、アイスクリームのなかにナットを入れたり、外側にチョコレートをコーティングするなど、口の中で異なった食感を楽しめる食べ応えのあるアイスクリームが好まれるそうだ。
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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