南アフリカ政府の統計によると、2013年度に南アフリカを訪れた海外旅行者は対前年比4.7%増の900万人に達した。
地域別ではヨーロッパからの観光客が対前年比7%増の149.4万人になった。ただ、欧州の最大顧客である英国からの観光客は対前年比1%増の44.2万人と振るわなかった。かわりに、好調な経済を背景に、ドイツからの観光客が対前年比14.2%増の30.4万人になった。
北米からの旅行客は41.7万人(6.1%増)で、うち米国からの訪問者は対前年比6.7%増の34.8万人だった。
アジアからの観光客数は堅調に推移し、対前年比9.2%増の43.5万人に拡大し、その内、中国からの訪問客は対前年比14.7増の15.1万人に達した。
中南米からの観光客は対前年比8%増の12.9万人で、その内8.2万人がブラジル人だ。南アフリカの観光産業は2014年よりマーケティング会社を雇い、ブラジルからの観光客誘致に力を注いでいる。南アフリカの観光局はサンパウロで開催された南米最大の観光トレードショー(ABAVトラベル・トレードショー)にも出店した。
同じアフリカ大陸からの観光客は2012年の663.4万人から688.9万人へと年間で3.8%拡大した。観光客の増加とともに、アフリカの航空市場も対前年比12%拡大した。特に、ナイジェリアから南アフリカへの旅行者数は最も伸びており、2013年度には対前年比15.4%増の8.4万人が南アを訪れた。
2012年度の政府統計によると、南アフリカの観光産業が同国のGDPに直接貢献した金額は933億ランド(約8,770億円)と計算され、GDPの3%を占める。また観光業に従事する就業者数は対前年比4.6%増の617,287人になった。
ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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