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ナイキのウェブ売上高が対前年比42%増、2015年はEコマースに集中投資

 

 

ナイキの2014年の決算報告書(2013年6月-2014年5月)によると、同社のEコマース売上高は7億6,700万ドルとなり、全売上高の2.8%に達した。

 

 

ナイキはEコマース売上高で世界第64位にランクされているが、新年度にはさらに巨額の資金をオンラインインフラ構築やマーケティング活動に投資することを明言した。

 

ナイキのCEO、Mark Parker氏はネット戦略の詳細については語らなかったが、ウォールストリートのアナリストに対し、デジタル関連への投資を最重要課題にすると言っている。2015年はより統合的なデジタルサービスを構築し、すべての消費者がナイキの商品やサービスにシームレスにアクセスできるようするそうだ。

 

2014年度のナイキの主要決算数値は以下の通り:

 

  • Eコマース販売高は5.4億ドル(2013)から7.67億ドル(2014)へと対前年比42%増加。
  • 全売上高は253.1億ドル(2013)から278億ドル(2014)へと対前年比9.8%増加。
  • 純利益は24.2億ドル(2013)から26.9億ドル(2014)へと対前年比11.1%増加。
  • 全売上高に占めるEコマース販売高は2.1%(2013)から2.8%(2014)に拡大。

 

なお、ナイキのEコマース戦略と関連して、以下にナイキのブランド広告の勝利の方程式について開設された動画を掲載したので、ブランディング戦略の参考になるだろう。

 

エモーショナル・マーケティングの専門家であるGraeme Newell氏によると、ナイキのブランド広告には5つの方程式があって、挑戦、集中、疑いと苦しみ、迷いからぬけでての献身的努力、勝利という絶妙な調味料が短いCMの中に調合されている。 

 

5つの方程式は英語では以下のように解説されている:

Nearly every piece of Nike advertising follows the 5-step formula of Nike branding. First, Nike ads show first to the challenge, in the zone, doubt and suffering, rededication, and finally, victory.

 

意味するところはCMの主人公であるアスリートが挑戦を始めて、必死の努力を積み重ねる。思うように結果が出ず迷い悩む。練習は苦しく結果が出ない、やめようかどうしようかと挫折しかかる。その後迷いを吹っ切り再び目標達成に向けて献身的努力を続け、最後に栄光(勝利)を得るという一連のストーリーだ。

 

単純明快なストーリーだが見るものに共感を呼ぶ。いいからやってみろ(Just do it!)、やればできる、やれば報われるのだと。

 

ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央