45歳以上の女性消費者が、膨大な数のアンチエイジング商品から、自分の肌にピッタリあうスキンケア商品を探し出すことは難しい。
調査会社のキャナディーン社によると、化粧品メーカーは自社の商品がどれだけ肌に良いかアピールするよりも、一人ひとりの肌のニーズやコンディションにあわせて問題の根本に働きかける「テーラーメイド スキンケア」を体験してもらうべきだという。
同社の調査によると、45歳以上の女性の5人に1人は自分専用のスキンケア商品を探している。しかし、アンチエイジングクリーム、ローションやトニック等、あまりにも多くの商品が市場に溢れており、いざ消費者が自分の肌に合った商品を選択するというと途方に暮れてしまうのが実態だ。
もしどうしても自分だけのスキンケアの方法を探すとなると、多くの手間と時間を割かなくてはならない。
多くの消費者は20代に自分なりのスキンケア方法を学び、そのやり方に慣れてしまうと、その方法にこだわる場合が多い。しかし、時間の経過とともに皮膚は変するので、スキンケアのやり方は今の自分の肌年齢や状態に合わせて変えていくべきである。
キャナディーン社のアナリストであるジョアン・ハードマン氏曰く、化粧品ブランドが消費者の顧客ロイヤリティを獲得し、売上を伸ばしたいならば、まずテーラーメードのスキンケアを体験してもらうことだそうだ。
ドイツのバイヤスドルフ社の化粧品ブランドである、ニベア(NIVEA)は45才以上の女性客を対象に、オーダーメイドのスキンケア体験キャンペーン(Face Facts Boutique)を7月からロンドンを中心とする英国のショッピングセンター内で展開している。
このキャンペーンは無料のスキンケアコンサルテーションとニベアのスキンケア商品を使用した実体験をしてもらおうというイベントだ。さらにイベント参加者はスキンケアに関するクイズに答え、正解者の中から、ドイツのベルリンにあるニベアサロンへの無料体験旅行が当たる。
サロンでは消費者一人一人の肌タイプに合わせて適切な成分のスキンケア製品と方法を考案してくれる。専門家によると各消費者が肌に良いと考えることと、実際の肌細胞が必要とするもはおうおうにして異なるそうだ。
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
コメントをお書きください