ウォールマートがシリコンバレーに持つR&D部隊の@WalmartLabsがベンチャー企業のLuvocracyを買収したと発表した。
Luvocracyはピンタレストのように家族、友達、有名ブロガー又はインフルエンサー等が推薦した(これいいねと言って自分のページに写真をアップ)商品をWEB上のページにアップし、見た人はLuvocracyを通して商品を購入できるというSNS型のマーケットプレースサイトだ。
買収したLuvocracyからはCEOで、創業者のNathan Stoll氏を含む従業員16名が@WalmartLabsに移籍する。Stoll氏は元グーグルの社員で、サーチエンジンのAardvark(2011年にグーグルが買収)を立ち上げた人物でもある。
買収金額は非公表だが、同社は設立時にグーグルベンチャーやクランチファンド(有名なTechCrunchの創設者マイケル・アリントンのファンド)等、シリコンバレーの多くの投資家から1,100万ドルの資本を得て作られた会社だ。
社員には元ヤフー、イーベイ、オラクル、マイクロソフト、ピンタレストのマーケティング役員や技術関係の役員等、優秀なタレントが揃っているため、今回の買収は企業そのものよりも、働いている人材をウォールマートのIT部門に囲い込むのが目的だったと思われる。
今回のようなスタートアップ企業の買収は、ウォールマートにとって14社目で、2013年にはEコマース企業としてウェブアクセスのTorbit、予測技術のInkiruを買収した。
ウォールマートは、今年に入ってからも料理レシピ開発とミールプランニングサービスのYumprintや商品検索のAdchemyを獲得するなど、技術力があり将来性のあるビジネスモデルの企業には積極的にM&Aをしかけている。
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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