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米国政府、子供用ロボットコンパニオン開発に1,000万ドルを計上

 

米連邦機関であるアメリカ国立科学財団(The National Science Foundation)は、子供達に行動様式や食習慣などを学ばせるためのパーソナルトレイナー用ロボットを開発費として、1,000万ドル超の予算を拠出すると発表した。

 

 

このプロジェクトはイェール大学のコンピューター学部を中心に推進される5ヶ年プロジェクトで、政府は毎年215万ドルの研究開発費を補助する。

 

プロジェクト名は"Robot Helping Kids(ロボットが子供たちをサポートする)"で、ロボットは自宅や教室に置かれ、子供たちに読み方を教え、健康状態を評価し、認知障害を改善し、運動をサポートする等、子供たちに友達のように寄り添い、正しい行動ができるように手助けする。

 

別の言葉で言い換えると、ロボットは大人が子供たちに望むような行動を教え、導くための良きパーソナルトレーナーになる。

 

本プロジェクトのパートナーには、イェール大学以外に南カリフォルニア大学、MIT、スタンフォード大学、タフツ大学がかかわり、個人用ロボットメーカーを開発するWillow Garage社も研究に参加する。

 

イェール大学のBrian Scassellati准教授によると、ロボットは人間の代わりになるものではなく、人の手で行き届かない、プラスアルファの注意をはらい、子供たちを正しい方向に導くものとして利用される。

 

本プロジェクトの予備調査研究ではロボットがどのように自閉症の子供を助けることができるかという課題に焦点をあてるそうだ。

 

今回の試みが成功するならば、子供たちの生活に今までになかったような新しい経験をもたらし、最高に人を引き付ける、社会的に意義のあるロボットを目の当たりにすることになるだろうと、Scassellati准教授は述べている。

 

ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央