中国の中流階級拡大に伴い、輸入食品やワイン需要を拡大し、中国の消費需要を満たすための大規模な設備投資が必要となっている。

北京に本拠を置く、COFCO Womai Co.（中糧集団有限公司グループのネット販売会社）がシリーズB投資ラウンドで1億ドルを調達した。調達金額は海外から輸入した食品を配達するための冷凍倉庫建設資金として使われる。

中糧集団の社長Gao Ning氏によると、Womai.comの増資は、今後より多くの海外食品を輸入するためにロジステイック能力を強化するためのものだそうだ。

Womaiは7月より、中国7都市から50都市に生鮮食品の配送ネットワークを拡大した。今回の資金調達は、中国市場の投資を専門とする（米）投資ファンドのIDGキャピタル・パートナーズと日本のソフトバンク・アジア・インフラストラクチャー・ファンド・パートナーズがファイナンシャルアドバイザーとして主な役割を果たした。

Womai.comは中国最大の食品会社、中糧集団有限公司（China National Cereals, Oils and Foodstuffs Corporation）が2009年に設立したEコマース企業だ。中糧集団は、2013年度の売上が307億5,000万ドルで従業員数は10,7271人。

所得の向上や中国の食品問題（メラミン混入の粉ミルク事件等）等により、中国における輸入食品・飲料の需要は急騰している。Womai.comの取扱商品の15%は輸入食品で、ミルク、牛肉、海鮮食品、ワインや飲料水など、今後は500品目の輸入食品をさらに増やす予定だ。

ブログ投稿：株式会社ユーディーアール　小椋貴央