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再生可能エネルギー専門のクラウドファンド、上位5プラットフォーム

 

米国のインディーゴーゴー(2008年設立)やキックスターター(2009年設立)というクラウドファンディングのプラットフォームが注目を集めているが、ここ4年間で再生可能エネルギー専門のクラウドファンディングが新たな資金調達手段として生まれてきた。

 

その中で資金調達に成功している上位5つのプラットフォームを以下にまとめた:

 

1. Windcentrale(ウィンドセントラル)

設立:2010年

所在地:オランダ

調達金額:1,430万ユーロ

平均ROI(投資収益率):7%

ビジネスモデル:風力発電の建設と売電

 

ウィンドセントラルは設立から今日まで1,430万ユーロを調達した、世界最大の再生可能エネルギー専門のクラウドファンディング・プラットフォームだ。同プラットフォームは13時間で130万ユーロを集めた実績がある。このプラットフォームに資金を提供する投資家は500kWhの電力(12-15年分の電力)うけとれ、もしエネルギー価格が毎年3%上昇すると、年に投資額の7%相当の利益を得る。

 

2. Abundance Generation(アバンダンス ジェネレーション)

設立:2009年

所在地:英国

調達金額:800万ユーロ

平均ROI(投資収益率):7.25%

ビジネスモデル:再生可能エネルギー施設の建設と売電

 

アバンダンスは2009年に設立されたが、クラウドファンディングとして(英国)金融サービス機構の承認を受けるのに長い期間がかかり、2012年から活動を開始した。同プラットフォームのプロジェクトには18歳以上であれば投資可能で、5ポンドから貸付できる。いままでの累計で800万ユーロを調達した。20年間の債務証書付きで最高8.6%の年利が見込める。

 

3. MOSAIC(モザイク)

設立:2013年

所在地:米国

調達金額:630万ユーロ

平均ROI(投資収益率):5%

ビジネスモデル:太陽光発電施設の建設と売電

 

モザイクは太陽光発電から得た利益を配当する。同プラットフォームは太陽光発電の投資委託を受けたバーチャルの再生エネルギー銀行の役割を果たす。出資された資金は約10年で返済される。投資家はU$25から投資可能で、平均の年間配当は5%で、同プラットフォームは太陽光発電投資の主要プレーヤーになっている。現在のところニューヨーク州とカリフォルニア州に在住の投資家のみが参加できるが、いずれは全米の投資家に対象を広げる計画だ。

 

4. GenCommunity(ジェンコミュニティー)

設立:2013年

所在地:英国

調達金額:1,256,000ユーロ

平均ROI(投資収益率):NA

ビジネスモデル:再生可能エネルギー施設の建設と売電

 

ジェンコミュニティーは2013年に設立され、いままでに2つのプロジェクトで1,256,000ユーロを調達した。同プラットフォームの目的は社会的に意義のあるプロジェクトに投資し、コミュニティーのエネルギーに関する知識を高め、英国の安定したエネルギー供給に寄与し、燃料不足を緩和することにある。ジェンコミュニティーは太陽光発電に投資している。

 

このプラットフォームのビジネスモデルにおいて、投資家は配当を得ることができ、コミュニティーはエネルギーを得るというWin-Winの関係が築ける。ジェンコミュニティーは2013年度の英国再生エネルギー賞(The British Renewable Energy Award in 2013)を獲得した。

 

5. Solar Schools

設立:NA

所在地:英国

調達金額:480,000ユーロ

平均ROI(投資収益率):NA

ビジネスモデル:学校に太陽光パネルを設置し、生み出した電力を売電

 

ソーラスクールは英国のイングランドやウェールズの学校の屋根に太陽光パネルを設置するという取り組みだ。プラットフォームに投資できるのは学校に通う生徒の父兄、先生、ローカルコミュニティーで、学校の屋根に太陽光パネルを設置するのに、5ポンドから資金を出せる。いままで17校が資金調達し、他に27のプロジェクトが資金募集をしているところだ。

 

ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央