世界一高い超高層ビルとしては、アラブ首長高連邦のブルジェ・ハリファ(Burj Khalifa)が知られている。ドバイのビジネス街近くに建てられた同ビルは全高828mの160階建ての摩天楼だ。
今回、アルゼンチンで建設が発表されたのはThe Cinematography and Audiovisual Tower(以下オーディオビジュアル・タワー)といい、首都のブエノスアイレス近郊に立てられる。
このビルは完成すると高さ335mで、チリの首都サンチアゴにあるCostanera Tower(高さ300m)、メキシコのモンテレーで建設中の高層ビル(高さ330m)を抜き、ラテンアメリカで一番高い超高層ビルになる。
同ビルは主にアルゼンチンの映画及びテレビ産業用に使われ、67階建てで、延床216,000㎡になる。また上空の13フロアーはホテルに使用される。ビルのデザイン・コンセプトはアルゼンチンを象徴する幾何学的抽象概念だそうだ。
216,000㎡の大空間は映像産業用施設(テレビや映画の研究所、製作所、事務所、保管庫)、教育用施設(学校、アルゼンチンの映像芸術史博物館)、研究施設(国立映像視覚芸術研究所)、民間施設(制作事務所、スタジオ、事務所)及びホテルに使用される。
同施設はブエノスアイレス近郊のPuerto Madeo(プエルト・マデオ)に隣接する倉庫や古いビルを移設し、緑地部分を増やし、周囲の景観と一体になるように設定されている。
プロジェクトは4段階で施工され、総投資額は3億ドル近くになると推計されている。建設資金は大手建設会社のRiva SA社とアルゼンチン政府から拠出され、着工は2014年末で、2018年までに竣工する。
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール
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