米国の州政府知事が公的及び民間プロジェクトクトの投資家を探しに、頻繁に中国を訪れている。2009年以降、米国の州知事達は中国に58回の貿易使節団を派遣し、過去5年間で340億ドル以上の間接投資を呼び込むことに尽力した。
また、海外投資コンサルタントのRhodium Groupによると、米国の貿易使節団は2000年以降の累計で、中国からの直接投資額を400億ドルにまで拡大させた。
しかし投資額の拡大は、単に米国の地方行政機関である使節団が投資を促進させてたというわけではない。
コンサルタント会社のATカーニーの作成する"2014年海外直接投資信頼感指数(2014 Foreign Direct Investment Confidence Index)”によると、海外投資家が米国経済の先行きが明るいと感じる度合いが上昇している。
世界の投資家の約50%が米国経済を他の国と比較してポジティブにとらえており、投資信頼度調査を始めて以来の最高値を示している。
この明るい経済展望の原因の一つとしてシェールガスによるエネルギー業界の活況があげられる。調査した投資家の28%は米国のエネルギー産業の好調さを理由に米国での投資額を増やしたと言っている。
2000年以降、米国のエネルギー分野は他のセクターよりも中国人投資家のシェアが多く、約120億ドルの投資があったと見られており、中国企業は再生可能エネルギーや天然ガスなど、米国の幅広いエネルギー分野や天然ガス分野へ投資していることを公表している。
2014年8月、Shengfeng Photovoltaic International Ltd.はオレゴンのエネルギー貯蔵会社であるPower Energy Corpに2,500万ドルの投資をすることを公開した。
2011年1月にはChina Shenhua EnergyはEnergy Corporation of Americaと共同で、ペンシルバニア州で天然ガスを発掘する計画を公にした。
2013年に、中国石油化学工業(シノペック)とENN Group Co., Ltd.は各々、米国のシェールガス開発プロジェクトに投資することを発表した。
情報源:The US-China Business Council's Washington DC Office
赤い投資家、米国のエネルギと不動産t分野に集中投資-2に続く。
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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