ドイツのファツション通販サイト、Zalandoが一株21.50ユーロ(U$27.29)で10月1日に新規株式公開する。同社のIPOはドイツ証券取引所において過去最大の上場の一つになることが確実視されている。
Zalando社の広報によると、この欧州最大のオンライン・ファツション・サイトは株式資本の11.3%(最大2,810万株)を売却することで、6億500万ユーロを調達する。
これにより、Zalandoの市場価値は53億5,000万ユーロになり、ドイツの証券取引史では2000年のドイツテレコム以来の超大型IPOになる。
Eコマース企業の上場では、中国の電子商取引最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)が先月19日にニューヨーク証券取引所(NYSE)上場し、初日の取引を公開価格比38%高の大幅高で終了した。
いまやアリババの時価総額は米フェイスブックやアマゾン・ドット・コムをしのぐ2000億ドル超となり、米国上場企業で上位20社の1つに仲間入りした。
同社は、直近の年度の売上高こそ525億元(約86億ドル=9300億円)と、アマゾン・ドット・コムの8分の1にも満たないが、時価総額では同社を超えている。
このような大型の成功事例が身近に起きたため、いやがおうでもZalandoのIPOは過熱ぎみになっている。
なおZalandoの株主にはスゥエーデンのInvestment AB Kinnevik、Oliver Samwer氏の所有するGlobal Funders、デンマークの資産家であるAndres Holch Povlsen氏及びロシアの富豪Yuri Milner氏が名を連ねている。
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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