欧州のEコマース産業は2013年度で3,920億ユーロの市場規模があり、総人口の7億4,245万人の内、76.5%がインターネットを使用している。主要インターネット通販企業としては(独)Otto、(英)テスコ、(仏)CDiscount、(蘭&白耳義)Bol.com、(独)Zalando SEと(スウェーデン)、 H & M Hennes & Mauritz ABが挙げられる。
欧州Eコマース企業の商習慣
ドイツのEコマース専門調査会社、yStats.comによるとBtoCの商取引においてクレジットカードが最も多く決済方法として使用されており、電子財布がそれについで多い。英国ではクレジットカードの使用が最も一般的で、オンライン取引の40%がクレジット決済だ。
二番目に多いのはデビット・カードで、全オンライン取引の35%を占め、第3位はペイパルだ。ドイツ人は請求書払いを好み、フランス人の消費者はデビットカードのCarte-Blue、クレジットカード(マスターカードやアメックス)及びPayPalの使用を好む。ベネルクス3国ではオランダで使用されているEコマース支払システムのiREALやBanacount/Mister Cashが普及している。
統計専門の調査会社、(英)スタティスタによると、英国のインターネットユーザーの約80%が2014年にオンライン経由で買物をした。イタリアでは2014年度にオンラインショッピングをした消費者は24.7%にすぎないが、2017年までには32.9%に成長すると予測されている。また、スペインも2014年の36.1%から2017年には43.1%に拡大する見込みだ。
欧州Eコマース市場の特徴と市場規模
デンマークのPostNord社は、欧州の主要市場(英国、ドイツ、フランス、ベネルクス3国、北欧諸国、スペイン、イタリア、ポーランドを調べたところ、書籍、家電やコスメ及びヘアケア商品を抑えて、服や靴が最もEコマースで売れている商品であることが判明した。
The Center for Retail Researchによると、英国とドイツを除いて、多くの欧州諸国の市場シェアは低い。2014年度の加重平均シェアは7.2%で2015年は8.4%に増加すると見込まれる。
2015年度の予測数値は英国が13.5%で、ドイツが10.0%、次いでフランスが8.0%になっている、他の国でマーケットシェアが高いのはスウェーデンとオランダだ。欧州で最も影響力があるのはアマゾンで、他にStaplerとAppleを合せた計3社が、米国企業として欧州Eコマース市場の売上上位10社にランキングされている。
欧州のEコマース売上高は2013年度が1,316億1,000万ユーロで、2014年は対前年比18.4%増の1,562億8,000万ドルだ。欧州のEコマース市場は2015年も拡大基調にあり、対前年比15.7%増の1,853億900万ドルに達すると見込まれている。
情報源:Ecommerce News
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