オランダのベンチャー企業”MX3D社"がアムステルダムの運河に橋をかけるという野心的なプロジェクトに挑戦することを表明した。MX3D社は2014年に設立したスタートアップで、空中に金属や樹脂で製品を出力する3Dプリンティング技術を開発している。
本プロジェクトはソフトウェア企業のAutodeskや建設会社のHejimansの協力を得て進められており、MX3Dのロボットアームを使って、アムステルダムの運河を渡河するための橋を建設する。
MX3Dのロボットは空中に支持構造物なしで橋を建設できる3Dプリンターで、ロボットは河の片側から橋を造りながら移動する。ロボットは橋と同時に、自分が移動するためのレールも出力するので、足場となる支持構造物がなくても橋を架けることができる。
MX3DのCTO(最高技術責任者)である、Tim Geurtjens氏の解説によると、MX3Dの3Dプリンティングは従来のプリンティング技術とは異なり、6軸の産業用ロボットを使ってプリンティングするため、3Dプリンターの四角い箱による立体物の抽出という制限に縛られないで物を創り出すことができるそうだ。
ロボットは材料の鋼鉄を摂氏1,500度で熱して作り出すため、丈夫で耐久性のある橋を造ることが可能だ。
橋の正式な設置個所はまだ確定していないが、2015年9月にはアムステルダム市内のどこに橋が架けられるか、公表される予定だ。
情報源:3D Printing News、Degital Trends 及びMX3D社ウェブサイト
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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