GMは3月11日に、サンフランシスコの自動走行自動車技術を持つ、ベンチャー企業のクルーズ・オートメーション(Cruise Automation)の買収を発表した。
GMとクルーズ・オートメーションは買収金額を公表していないが、技術情報サイトのRe/Codeによると、GMは10億ドルを支払ったもようだ。もしこの情報が正しければ、GMは自動車技術を有する新興企業の評価に新しい先例をつくったといえる。
GMの社長、Dan Ammann氏へのインタビューによると、GMはクルーズ・オートメーションの技術を傘下に収めることで、無人走行自動車の開発を加速させる意図がある。またこのことはライドシェアリングを事業として進めていくにも必要と考えているようだ。
クルーズ・オートメーションは車がドライバーの操作なしで道路を自力で運転できるようハード及びソフトの開発を行っている。
スパーク・キャピタル社のNabeel Hyatt氏によると、GMは当初、クルーズ・オートメーションに投資する計画だったが、5週間で完全買収に方向を切り替え、シリコンバレーのどの企業よりも早く行動に移った。
クルーズ・オートメーションは2013年に設立された従業員40名のベンチャー企業で、これまでに約2,000万ドルの資金を調達してきた。
GMのような歴史のある大手自動車メーカーによる大規模投資は旧態然とした自動車産業の恐れを反映している。
2016年1月、GMは(米)サンフランシスコのライドシェア型オンライン配車サービス企業、Lyft Inc.に5億ドルを投資し、「Maven」と呼ぶ、新しいカーシェアリング・サービスを立ち上げた。またGMは自動走行車の開発部門を設立した。
他の自動車メーカーもライドシェア事業や自動走行車に進出を開始し始めている。ドイツのContinental社や米国のDelphi Automotive等は知的所有権やソフト開発のできる人材を獲得するために、技術系ベンチャーを探している。
情報源:RenewaNews.com
コメントをお書きください