宅配ピザの大手、ドミノピザがニュージーランドで自動ピザ配達ロボットの”Domiino's Robotic Unit-以下DRU"の配達実験を開始したことを公表した。
ロボットの開発は2015年に、ドミノピザ傘下の(豪)DLabが商業化に向けての研究を開始した。配達ロボットのソフトウエアはオーストラリア軍の軍事演習用ロボットを製造している、スタートアップ・ベンチャーの"Marathon Targets社"によって開発された。同社は障害物を自力で避けることができる自立型走行ロボットを製造している。
DRUは、高さ922mm(最大約1185mm)、車幅 740mm、奥行き1030mm、重量約190キログラムの四輪のロボット。充電バッテリーで動き、スタート地点から目的地まで最適なルートを選び歩道を 走行する。
DRUは前方にセンサーを搭載しているので、走行中に障害物を発見すると自動で検知して障害物を避けて走る。また、配達先までの最短距離を自動で判断して、素早くピザを届けることが可能。
ピザ配達ロボットは2つのコンパートメント(収納ボックス)を搭載しており、冷たい飲み物と、暖かいピザの両方を収納できる。ピザを注文した顧客は事前に受領したオーダーコードを入力することでピザを受け取ることが出来る。ロボットは店舗から20km圏内であれば、充電なしで配達可能だ。
現在、ドミノピザはニュージーランド政府当局と共同で、ニュージーランド全土で大規模な配達実験を行っているが、詳細な実験場所や日時に関しては公開されていない。
なお自動走行の配達ロボットは2017年にはロンドンでも走行実験が行われる予定になっている。
情報源:Ars Tecnica UK
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