アフリカのホテル需要はこの大陸の経済成長、多国籍企業の進出、貿易の発展、航空アクセスの改善、ビジネスやレジャー産業の成長が牽引している。ビジネスとレジャーの旅行客は2030年まで年平均5.7%で拡大すると予想されており、全世界の成長率(3.2%)を上回る。
世界全体でみればアフリカにくる旅行客数はシェア4.9%に過ぎないが、逆に将来、大きな成長可能性があるといえる。
北アフリカ及びインド洋に面した地域では海外からの旅行客が見込め、他の地域はビジネス需要がある。域内需要は2015年から2017年の3年間、年4.6%の堅調なGDP成長率に支えられ、地域内交易、経済成長や都市化などの要因で宿泊客需要はさらに増大するだろう。またアフリカ全体での中間所得層の拡大、レジャーやビジネスにおける出張の増大によりホテル産業分野は長期間に渡って順調に伸びるだろう。
ホテル需要は地域によって異なり、観光市場は社会や政治状況の不安定さに大きく影響される。不動産会社のJLLの予測では、2015-2017年の期間、年率5.0%需要増が期待される。ただ成長率はアフリカ各国の経済動向や市場状況によってまちまちだ。
ホテル市場の分析を専門とするSTR Global社によると、2015年度の1-6月のアフリカホテル市場の稼働率は56.0%で、2007年度の市場ピーク時の稼働率71.0%と比べるとだいぶ低い水準にある。
サハラ以南のアフリカは稼働率59.0%で、北アフリカの稼働率54.0%よりは若干良い。また平均宿泊料はサハラ以南がUSD118で、北アフリカがUSD91になっている。
情報源:Spotlight on Africa: Opportunity on the Horizon
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