4KやHDの高画質の映画をダウンロードするのに時間がかかるというのは過去のことになりそうだ。これにはUAEの通信事業者、エミレーツ・テレコミュニケーションズ(ブランド名:エティサラート)*の実証実験が成功したことが大きい。
先週の土曜日、エティサラートは中国の通信機メーカー、ファーウェイ(華為技術)と共同で、10Gbpsのスピードでのダウンロードが可能になったと公表した。これはエティサラートが現在提供している商用ブロードバンドの20倍の速さだ。
この技術を使えば理論的にはロード・オブ・ザ・リングの高画質(HD)版を1分弱でダウンロードできる。
消費者はリアルタイムの4Kビデオストリーミング、低遅延のクラウドゲーム、デスク・クラウド・システムや大きなファイルの短時間転送を可能にする高速のインターネット・ブロードバンドを必要としている。
エティサラートとファーウェイ(華為技術)の両社とも、最新の高速ブロードバンドをいつ開始するかについては言明していない。
今回の発表はカタールの通信事業者Ooredoの提供する1Gbpsの商用インターネットの開始時期と重なるのだが、同社のサービスは1カ月1,900カタール・リヤド(約57,000円)で利用可能だ。
より高速なブロードバンドの実現は高画質の4KTVサービスの開始を待つ消費者に待望されている。
カタール初の4KTVサービスを提供するOoredoは、エティサラートのサービスが始まれば、これまで30分かかった4K画質は3分で、2時間かかった高画像映画は2分でダウンロードできるだろうと述べている。
注:エミレーツテレコミュニケーションズはアラブ首長国連邦(UAE)に本社を置く電気通信事業者である。一般にはブランド名であるエティサラートという名前で知られており、UAEのほか、アジア、中東、アフリカで事業を展開している。
情報源:The National(中東発の英字新聞)
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