エリクソン社の発行する”Ericsson Mobility Report India”によると、インドにおける4G LTEネットワークの受信可能範囲は2021年までに45%に達する。一方、3GやWCDMA/HSPAの人口カバー率は同期間中に90%になると予想される。
WCDMA/HSPAとLTE(3Gと4G)ネットワークは大幅に増大し、受信者はインド全体で65%を占めるようになる。同報告書によると、通信事業者が端末価格や通信料を下げるなど、2G利用者を3Gに移行させるようにしているため、2GやGSM/EDGEの受信契約者数は2016年以降に減少する。またインドの移動体契約者は2021年までに13億7,000万人に達する見込みだ。
広域移動通信は劇的に増大し、2015-2021年の間で、スマートフォン受信者は4倍に、モバイルトラフィック量は15倍になり、スマートフォン契約者は8億1,000万人、モバイルトラフィックは月間4.5エクサバイトになる。
スマホヘビー・ユーザーのデータトラフィック量は2015年の月間1.4GBから2021年までには7GBになる。さらに2021年にはインドのモバイルトラフィックの99%はデータトラフィックになる。
同報告書の分析によると、インドのスマホユーザーにとっては音声より、データが重要であり、同国におけるデータサービス強化の必要性が明示されている。特にデータサービスはネットワーク・パフォーマンスとスマホユーザーの満足度を満たすことが最も重要な要素となる。
なかでも15-24才の若いスマホユーザーはより早く、広域のサービスを受けられるならば、割り増しの通信料金を支払う傾向がある。
インドでは音楽ストリーミングやビデオ市場が最も人気のある利用方法だ。スマートフォン・ユーザーの約50%が毎週スマホアプリで音楽をストリーミングする。また2人に1人以上のネットユーザーは毎週、短いビデオクリップを視聴する。
インドのスマホユーザーにとって"WhatApp Mesenger"が最も使われている携帯アプリで、次いでGoogle SearchとYou Tubeが利用されている。
EコマースアプリのFlipkart、PaytmやSnapdealもインドで人気が拡大している。
ファイルシェアアプリの”Xender"が平均月間データ使用量で最も多く使用されており、その他ではSHAREitとYou Tubeビデオのシェアアプリが使われており、モバイルアプリのユーザーは確実に拡大している。
6月に発行された、Ericsson Mobiity Reportの世界版によると、2016年の第一四半期で、インドのモバイルサブスクライバーが世界で最も増大(2,100万人)し、次いでミャンマー(500万人)、インドネシア(500万人)、米国とパキスタンが各々300万人増となっている。
情報源:ET Telecom
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