フォルクスワーゲンの子会社、スカニア(Scania)*は2017年1月から3年間の自動走行実験を開始したことを公表した。
シンガポールでは自動走行タクシーやバスに加え、トラックの集団走行試験が開始された。今後3年間、スカニアは港と配送先間の貨物輸送に有人走行車と無人走行車の3台で構成されるトラックフリートを運行する。
シンガポール政府は同都市を世界初のスマートシティにすることを計画しており、混雑する道路の交通量最適化を実現するために今回のプロジェクトを組織した。シンガポールは人口増加とともに自動車台数が増え、渋滞も深刻化しており、交通量の制御は解決すべき都市問題の課題になっている。
スカニアの試みは、第一段階として、トラックのフリートに関わる自動走行技術の改善及び確立に焦点をあて、トラック間の無線通信を改善するためにエリクソン社と提携した。
さらに最終段階としてシンガポールでの公道走行実験で自動走行技術の完成を目指している。
注:スカニア(Scania Aktiebolag, Scania AB, Scania)はスェーデンの重工業会社。トラック、バス、工業用ディーゼルエンジンをを主力商品とする。
2014年5月21日にフォルクスワーゲンはスカニアの株式のTOBに成功し完全子会社化している。
情報源:スカニア社プレスリリース
シンガポールの公道におけるトラックフリートの自動走行実験
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