マイクロソフトは人工知能の研究に取り組む科学者や技術者のためのリサーチインキュベーターを創設した。
インキュベーターは狭義のAIではなく、あらゆる製品に利用可能な人工知能の開発に取り組む。この全知全能タイプの人工知能の必要性は高く、Google、Facebook、Apple、Amazonは、自己認識型の幅広いインテリジェンスを創るために何百万ドルも投資してきた。
マイクロソフトでは、昨年9月に設立されたMicrosoft AI and Research Group*の中にインキュベーターを置いて、AIの研究者と科学者を一同に集めた。
マイクロソフトのCEO、Satya Nadella氏はクラウドコンピューティング、拡張現実やIoTを含む、マイクロソフトの事業活動の中心にAIを位置づけている。同社は、Azureクラウドプラットフォームの周辺再編し、レイオフを行い、従来の生産性ソフトウェアから撤退していくことを発表した。
MITとの共同研究
マイクロソフトの事業方針は、新しい翻訳サービスをつけたスカイプや、WindowsデバイスのパーソナルアシスタントであるCortanaのような同社の主要ツールのいくつかに現れている。 人工知能の開発はマイクロソフトの主要企業用サービスにも反映されており、Azure Machine Learningのような企業向け重要なコンポーネントに採用されている。
マイクロソフトはマサチューセッツ工科大学の脳・心・機械センター(Center for Brains, Minds, and Machines)と共同研究を行う計画だ。
同社は人工知能への正しいアプローチに関する諮問委員会の役割を果たす、AI研究チームのための倫理監視パネルを立ち上げた。 この組織は、Amazon、Google、Facebook、およびIBMとのMicrosoftの企業横断的な倫理的AIパートナーシップと並んで存在する。
注:Microsoft AI and Research Group はAI関連製品の取り組みにフォーカスした5,000人以上のコンピューターサイエンティストとエンジニアを結集した世界最高レベルの研究組織。
情報源:Readwrite