NVIDAのCEOであり創業者のJensen Huaug(ジェン・スン・フアン)*氏は昨日、ミューヘンで自動走行車用の新しいAIコンピューター、Pegasusを公表した。
NVIDAの“Pegasus(ペガサス)”と呼ばれている無人走行のロボットタクシーを走行させるために設計された人工知能コンピューターで、レベル5の完全無人走行を可能にするよう設計されている。
新しい”Drive PX Pegasus“の人工知能コンピューターは自動車のライセンスプレートほどの大きさで、いままでのレベル5用に使用されてきた自動車のトランク大のコンピューターに置き換えられるものだ。
”Drive PX Pegasus“は320兆/秒のオペレーション能力があり、100台のサーバーを置くデータセンターに匹敵する情報処理能力がある。
新システム搭載の自動走行車はハンドル、ペダル、ミラーも不要で、自動車の内装を家庭のリビングルームやオフィスのようにすることを可能にする。
また自動走行車は老人や身体に障害のあるような方等、乗客をオンデマンドで安全に素早く顧客を目的地に運ぶ。
NVIDAのDrive PX Pegasusのプラットフォームの開発には225のパートナー企業がおり、内25社以上がNVIDAのCUDA GPUを使った完全無人走行のロボットタクシーを開発している。
ロボットタクシーに要求される条件は膨大にあり、360度見渡せるカメラ、ライダー(光を用いたリモートセンシング技術)、センチメーター単位での精度、他の自動車や車の周りにいる人間を検知し、安全に目的地までの快適なルート確保などが必要とされる。
注: ジェンスン・フアン氏は 1993 年に NVIDIA を共同設立し、以来、社長、CEOを務める。NVIDIA 設立以前は、LSI Logic でエンジニアリング、マーケティング、および総括経営に携わり、Advanced Micro Devices ではマイクロプロセッサの設計者として従事。同氏は、オレゴン州立大学で電気工学理学士号、およびスタンフォード大学で電気工学修士号を取得。
情報源:Auto Connected Car News