世界最大の自動車サプライヤーの1つであるデルファイは、ボストンに本社を構える、自動走行技術ベンチャーのNuTonomyを4億ドルの初期購入価格と5,000万ドルのアーウント(買収後の業績に応じて支払う)で買収することを公表した。
デルファイは大手部品メーカーであるが、自動運転車に関してはライバルのUber、Waymo、Teslaほど知られていない。同社は主にピッツバーグとシンガポールで3年以上自律的な技術を披露してきた。
また2013年にMITからスピンオフした、NuTonomyは2016年以来シンガポールで自律タクシーを運営しており、最近はボストンで自家用車をテストする許可を得た。
この買収は、巨大自動車部品メーカーが完全自動走行車を導入するという目標を掲げ、数百万ドルを小規模スタートアップに投入する最新事例だ。
この契約の一環として、NuTonomyは、70人のエンジニアや科学者を含む100人以上の従業員を、100人以上在籍するデルファイの自動運転運転チームに統合する予定だ。買収が完了した後、Delphiはボストン、ピッツバーグ、シンガポール、サンタモニカ、シリコンバレーで自走走行を行う計画だ。
NuTonomyは引き続きボストンに拠点を置き、デルファイと一緒にはパイロットプログラムを運営しています。 ボストン、シンガポール、および世界の実験都市で、NuTonomyとの取り組みを統合することで、デルファイは3大陸の道路に年間60台の自動走行車を設置する。
両社は、買収が自動運転に関する既存のパートナーシップに影響を及ぼさないと述べた。 NuTonomyはヨーロッパのカーブランドPeugeot SAとCitroënを所有するLyft、Grab、Groupe PSAと提携している。
デルファイは、インテルが最近買収したオートビジョン企業であるMobileyeと協力して、2019年までに自動走行車を製造する予定。今回の買収はデルファイの初の自動走行車企業の倍主ではなく、2015年にもカーネギーメロン大学の自動走行スタートアップのOttomatikaを買収している。
情報源:The Verge